株式会社SPACE WALKERは、2026年の打ち上げを目指す有翼ロケット実験機の機体構造静荷重試験を実施したことをお知らせします。
有翼ロケット実験機と静荷重試験について
スペースウォーカーでは、サブオービタルスペースプレーンへの搭載を予定する航法誘導制御システム、複合材製推進薬タンク、メタンエンジンの技術を実証する有翼ロケット実験機(WIRES#015)を開発しています。

有翼ロケット実験機は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と東京理科大学の共同研究であり、スペースウォーカーはその機体設計・開発や、開発資金支援を行っています。
今回の静荷重試験は、有翼ロケット実験機のうち、中央胴体の機体部分に静的な力(荷重)を加え、想定される環境下での強度や変形挙動等を評価することを目的に実施しました。

【静荷重試験実施概要】
試験内容:有翼ロケット実験機のうち、中央胴体部分の静荷重試験
試験期間:2025年4月21日~4月30日
試験場所:株式会社東レ・カーボンマジック工場敷地内
試験結果:中央胴体が耐荷することを確認
実施主体:宇宙輸送事業部 構造・材料チーム
協力会社:東京理科大学 創域理工学部 機械航空宇宙工学科 宇宙システム研究室、株式会社東レ・カーボンマジック、ジオスポーツ株式会社
今後の開発について
本試験の結果を受け、今後さらに【主翼】【後部胴体+尾翼】の機体構造静荷重試験を実施し実験機完成を目指します。機体開発と並行して、回収系システム、各種タンク、航法誘導システム等に関する各種性能確認試験を実施し、当実験機でのフライトテストに向けた、エンジン、配管、電気・電子機器等の艤装、組み立てへと開発を進行する予定です。
今後も当社の宇宙輸送システム技術開発の進捗にご注目ください。
◼︎宇宙輸送事業部 構造・材料チームについて
本試験をはじめ、スペースウォーカーのスペースプレーン機体構造に関する開発をリードする「材料・構造チーム」のミッションや想いを note にて紹介しています。是非こちらもご覧ください。
note : スペースプレーンの軽量化技術開発に挑む– 構造・材料チームの挑戦【チーム紹介】
スペースウォーカーは、誰もが飛行機に乗るように自由に地球と宇宙を行き来する未来の実現を目指し、持続可能な宇宙輸送手段を提供するために、有翼式再使用型ロケット(スペースプレーン)の研究開発を行っている東京理科大学発スタートアップです。また、宇宙開発における軽量化技術を転用し、地球の脱炭素化に資する次世代複合材タンクの開発・製造・販売も手掛けています。
【本件に関するお問合せ先】
株式会社SPACE WALKER 広報
メールアドレス:pr@space-walker.co.jp
電話:03-6435-7359